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2012年7月20日~22日の3日間、中国・北京で、中国全土から整体医療従事者を集めた「脊柱健康医学技術交流大会」が開催されました。
この大会は、中国整体を含めた中国医療実践者を対象とする整体専門家の講演会で、中国全土だけでなく、台湾・マレーシア・シンガポールなどから約800人が参加した大規模なものでした。
大会には、中国政府保険省の高官や北京大学の教授なども来賓として招かれ、大会に華を添えていました。
講演者は、自然医学の分野で実績が認められた世界各国の「健康医学実践者」で15名を数えました。
そのほとんどは、地元中国の自然医学実践者でしたが、日本代表として「礒谷式礒谷療法」総本部の礒谷圭秀院長が招待されました。
会場は「北京温泉ホテル国際会議センター」の大ホール。
20日は、大会関係者を集めたコンベンションが行われ、なごやかな技術交流の場となりました。
21日、いよいよ大会初日です。
イの一番に、私たち礒谷療法が紹介され、礒谷院長の講演が開始されました。
礒谷理論の解説、実績などをスライドを使用して講演したのですが、通訳というハンデがありながら、会場内には驚きの声があふれます。
中国整体とはまったく違うアプローチで人体に迫る礒谷療法は、中国整体実践者には新鮮な感動を与えたことを確信しました。
さらに質疑応答の時間になると、会場内はボルテージが上がります。
会場の後方にいた人も前方に乗り出してきて次々に質問を浴びせます。専門家とは思えぬ初歩的な質問もあったのですが、このことによっても中国整体界にとって“礒谷療法”がいかに斬新であったかが分かりました。
少し自慢めいてしまうかもしれませんが、当初私たちはこの大会への参加はあまり乗り気ではありませんでした。と言うのは、7月7日~9日に台湾で「礒谷セミナー」などを開催していますので、日程的にはきつかったからです。
しかし、大会主催者の強い希望で参加を決定したのですが、その言葉はこうでした。
「中国本土の人は“礒谷療法”を知りません。紹介すれば大きな衝撃を与えることになると思います」
韓国・台湾・マレーシア・香港・シンガポールなどの東アジアでは、それなりに知られている礒谷療法ですが、中国本土では残念ながら今までほとんど活動実績がありませんでした。そのこともあり、今回は思い切って北京まで行ったのですが、自負するわけではありませんが、大きな成果(?)をあげたのではないかと考えています。
「礒谷療法セミナー」を開催してほしいという幾つかのオファーもいただきました。近い将来、単独で「礒谷療法セミナー北京開催」というニュースをご報告できるかもしれません。
「礒谷療法講演会」は当初は1時間の予定でしたが、予定を大幅に超過し1時間半も行われました。講演会終了後も礒谷院長の元には多くの中国人参加者が集まり、質疑応答が繰り広げられました。
それが一段落した後、ある参加者が「私の子供の足が左右長さが違うのです」と訴えてきました。そこで礒谷院長はいつもの調子で「分かった。診てあげましょう」と即断です。“一人でも多くの人を救いたい”と日ごろから言っている礒谷院長らしいのですが、肝心の診療場所がありません。
しかし何とかホテルの一室を確保して(大会参加者の宿泊している部屋でした)、診療することになりました。
いざ診療を始めようとして驚きました。
部屋には、礒谷療法の施術を見学したいと15人以上の人が押し寄せたのです。宣伝はもちろん、告知もしていないのに、知らないうちに多くの人が集まり、部屋は立錐の余地もありません。
それでも礒谷施術を実践したのですが、カメラ・ビデオはを持ち込んだ参加者の熱気に圧倒される思いでした。多くの人は礒谷療法に初めて触れたようで、施術の一々に質問が飛び、ていねいに答えると、納得の感嘆の声が上がりました。
「北京に来て良かった」としみじみ感じた瞬間です。
22日夕刻からは、お馴染みの中国式パーティーが開催されました。
中国スタイルとして、パーティーは付き物ですので、私たちも驚かないのですが、今回は特別に盛大に行われたようです。
ホテル大宴会場に設えられたパーティー会場は、舞台を中心にして約200人も参加する大規模なものでした。
礒谷院長始め礒谷療法スタッフは主賓として、舞台真ん前のテーブルが用意されています。大会主催者に次いで、真っ先に来賓挨拶をした礒谷院長の元には、次々とパーティー参加者が挨拶に現れます。中国語が分からない礒谷スタッフはてんやわんやの応対ですが、何とか対応します。
礒谷院長は何度か主賓として登壇し、パーティー参加者に日本代表として言葉をかけたり、賞状を授与する役目を担いました。
会食の合間には、歌・踊り・奇術・伝統芸能のショーが繰り広げられます。会場内は異常なハイテンションが広がり、パーティーとしては大盛り上がりでした。中国式といってしまえばその通りなのですが、日本では味わえない中国式歓迎会に少しびっくりしたことを付け加えておきます。
中国本土での初の礒谷療法紹介ということで、緊張のうちに出発しました。
講演時間はわずか1時間ということを最初に聞きましたので、そのために北京までと思っていたのですが、行ってみて良かったと思っています。
ホテル室内での“臨時施術会”もそうですが、1時間の講演(実際は1時間半)以上の多くの内容を含んだ訪中になったと思います。
礒谷療法への中国本土の人々の理解が深まり、さらに礒谷療法が発展できれば良いと考えています。訪中の間、北京では何十年振りの大雨に襲われ、移動に困難をきたしたこともありましたが、多くの方から「ぜひ礒谷療法セミナーを北京で開いてほしい」とのお話しもいただきました。実りのある訪中だったと確信しています。
礒谷療法スタッフとして同行しました。
施術の場では、大きな活躍はできませんでしたが、貴重な経験をしたと考えています。中国本土は台湾とは“人”も違うし、礒谷療法のアピールの仕方も違ってくるのだろうなと感じました。
中国は大きいですし、発展の勢いを強く感じました。それだけに新しい技術、例えば整体における礒谷療法などは、偏見もなく貪欲に吸収しようという意欲は尋常でありません。私たち礒谷療法スタッフも、この中国人の“前向きさ”に強く答えていく必要があると強く決意したのでした。
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